凍りついたついた僕の指は死んだ爺ちゃんの指と同じ色だ
気付けばもうこんな時間だ。
もの思いにふける時間もない。
いつもそうだけれど、やっぱり僕は周りの人に支えられ、助けられて生きているんだなぁと思う。
僕はどうだろうか。
誰かを支え、助けることができているのだろうか。
そして、踏切がぐあんぐあんと鳴るのを眺めながらいつも考える。
僕が死んだら、悲しむ人がいるのかな。
お母ちゃんはまぁ悲しむだろう。
友達や、知り合いは悲しんでくれるだろうか。
「えっ?あいつ死んだの?」って驚くことはあっても、悲しむのかなと考えるとこれまた微妙なところである。
そして、僕がそうであるように、いつか忘れてしまうんだろうなと思う。
じゃあ、どうせ死んで、忘れられるなら、どうにか楽しんで、そして誰かを楽しませて生きていけたらいいな。
そして時間はものすごいスピードで流れていく。