スピーカーからあなたへ

車ではよくラジオをかける。
ふと、懐かしい曲が流れることがある。
すると、不思議なことに当時その曲をしきりに聴いていた頃のことや、その曲を教えてくれた友人のことを思い出すことがよくある。

きっと僕だけじゃないと思う。

あ、懐かしいな、と思ったと同時に色々な人の顔や情景が浮かぶ。

時にはそれで心がグラグラ揺られて涙が出そうになることもある。
実際は泣かないけど、鼻がヒクヒクして、胸が痛いような、苦しいような、でも嫌じゃないような。

あの頃の僕と、あなたへ
僕は時々ギターを持って歌っているよ。
下手くそだけどさ。
たまに褒めてくれる人がいるよ。

いつか僕の歌が、誰かの、大切な誰かや、いつかの情景に繋がったらいいな。
そんな歌が歌いたいな。