世界の車窓から

換気扇の下でタバコを吸っている。

さっきまで恋と退屈を読んでた。
あの中の、メンバーやスタッフについて書いてあるところがすごく好きだ。
村井君の話が1番好き。

バンドやるわけじゃないのにひっそりと、でも一生懸命ドラムの練習をしていた。でも下手で、でも峯田氏は村井君の熱意を買っていた。
バンドって僕もそういうもんだと思ってる。

最近のバンドを悪く言うつもりはこれっぽっちもないけど、「あいつはいくら練習しても下手だからクビ」となる人たちが多い気がする。

勘違いしないでほしいのはこれは完全に僕の個人的な感じ方なだけであって、周りにそういうバンドがうじゃうじゃいるというわけじゃないよ。

とはいえ、やっぱりバンドをやる上で、技術は大切だから、そうなる気持ちもわかる。「下手だからクビ」というよりも「こいつよりあいつの方がこのバンドのノリやテンションに合う」というような前向きなメンバーチェンジも当然あるだろうし。

僕はたまに先輩、同級生とバンドでライブすることもあるけれど、それはそれでとっても有意義だし、楽しいよ。

それとは別に、頭の中で「こんな感じのバンドがやりたいけど、そんなバンドでギターは彼で、ベースは彼で、ドラムは彼」って思い浮かべることもたまにある。

実際には時間や金銭面の厳しさ、さらには人望も非常に薄いという恐ろしいことになっているのが現実だよ。

当たり前のことだけど、まだまだ僕が見たことのない素晴らしいアーティストがたくさんいるんだ。
卑屈になることもあるけど、素晴らしい出会いがあることを楽しみにしながら、またライブハウスに足を運んでみよう。

さ、今日は久しぶりにスーパードライを飲んで上機嫌だ。
今夜はいい夢が見られそうだ。