なさけねえよずというバンド
4月の東京でのライブの後、本当にライブから離れていた。
銀杏BOYZの日本武道館公演には行ったけど、ライブハウス、という場所には7ヶ月ぶりに入ったよ。
後輩がやっている
なさけねえよず
というバンドを観に行ったんだ。
何年か前に路上ライブをしていたら近くの会場で弾き語りでライブをしていたこうへい君(マエケン投手に似ている)という男がやっているバンド。
松尾ミツルという後輩の友達だった彼と知り合って、それから彼は自分のライブがあるたびに僕に教えてくれるんだけども、なかなかタイミングが合わず数年かかってようやく見ることができた。
こんなに時間かかっちゃったね。
申し訳ない。
歌もギターも下手くそだ、分かってるよ、じゃあなんで歌ってんだよ
そう彼はマイクも通さずに叫んだ。
そして彼は、彼らは、顔を歪ませて、汗とツバを飛ばしながら演奏して、歌っていた。
ひたすらに純粋無垢な気持ちで、報われなかった学生時代の自分を慰めるように、その時の自分に「今、こんなに良いバンドやってるよ」と語りかけるかのように。
本人達がどういう気持ちだったのかは知らないけども、僕にはそんな風に見えたよ。
久しぶりにライブハウスに行って、とても素晴らしいライブを見た、そんな帰り道に食べるすき家のおろしポン酢牛丼と、それを食ってから吸うタバコはどんな味かもよくわからないな。
そもそもそんなに腹も減ってなかったような気もするし。
こういう、なんだかよく分からない感情にさせるライブハウスは本当に不思議な場所だ。
そして僕を久しぶりにそんな感情にさせたなさけねえよずに感謝を。
耳鳴りがやまねーな。
さ、風呂入って寝るぞ。